暗号のコンパス Written by Netero

NFTはチューリップバブルと同じ現象?過去のバブルの事例からNFTの将来性を調査する

NFT


NFTがチューリップバブルのように一瞬のブームで終わってしまうのか気になる。NFTはチューリップバブルと同じ現象と言われる理由が知りたい。

今回は、こういった悩みを解決していきます。

本記事の内容

  • NFTブームはチューリップバブルと同じ現象なのか?
  • そもそもチューリップバブルってなに?
  • NFTバブルとチューリップバブルの違い

本記事の執筆にあたり、過去のバブルの事例やチューリップバブルの特徴をリサーチ済みです。
バブル関連の文献も読み込んだので、この記事でアウトプットしていきます。

NFTブームはチューリップバブルと同じ現象?

NFT チューリップバブル

結論から言うと、NFTはチューリップバブルと同じ現象にはなる可能性は低いです。
理由は、NFTのバブルとチューリップバブルには決定的な違いがあるからです。

NFTとチューリップバブルの違いを説明するために、チューリップバブルやバブルが崩壊しても社会に残る技術の特徴を順を追って解説していきます。

※要点だけをサクッと知りたいという方は「NFTとチューリップバブルの違い」までスキップ推奨です。<m(__)m>

そもそもチューリップバブルとは何か?

チューリップバブルは、17世紀のオランダで起きたチューリップの価格が高騰する現象です。
「チューリップなんてその辺に生えてるやん…!!( ゚Д゚)」って多くの方が思うかもしれませんが、当時のオランダではチューリップは珍しい品種でブランド化していました。

チューリップバブルのきっかけは、珍しい模様のチューリップがコレクターの間で高値で取引されたことです。
「まだら模様」や「ツートンカラー」のチューリップがレアものとして扱われるようになりました。
(ちなみに、後に模様ができる原因は虫が運ぶウイルスが原因と判明…)

そして、コレクター⇛一般層にチューリップの売買ブームが広がりバブルが発生します。
当時、チューリップの価値は家が1軒建つくらいまで高騰しました。

NFT チューリップバブル

現代では、チューリップの価値は1本あたり200~300円程度です。
そのため、チューリップバブル=一時のブームだけで将来価値がなくなるものの例えとしてよく引用されます。

ちなみに、仮想通貨が台頭した2017年も「ビットコインなんて現代版チューリップバブルだ」と批判されていました。
バフェット氏、ビットコインは現代版チューリップバブル

NFTは「デジタルチューリップバブル」という主張

NFTのブームは、チューリップバブルと同じ現象だと主張する人は少なくありません。
アメリカ大手メディア・CNNの記事で、資産管理会社が「NFTは誰もがチューリップバブルを連想している」と投稿。

海外で有名なエンジェル投資家のブラッドミルズ氏は以下のツイートをしました。

 【翻訳】

「5年以内に、人々は2021年のNFTブームをデジタルなチューリップバブルとみなすだろう。有名人やスポーツスター、ソーシャルメディアのインフルエンサーからNFTを数万ドルで購入することは、彼らの帽子やTシャツを数千ドルで購入するようなものだ」

NFTの市場規模は成長するという予測

一方で、NFT市場は成長すると予想する企業があります。

リサーチ会社のMarketsandMarkets(マーケットサンドマーケット)は、2022年に30億ドルのNFTの市場規模が2027年末までに136億ドルに成長すると予測しました。

また、NFT市場にNFT事業に参入している大企業は少なくありません。

上記の企業は、すでにNFT事業を進めています。

「チューリップバブルのようにNFTは衰退する」という主張と「今後もNFTは伸びていく」という主張で企業や知識人の間でも意見は2つにわれている状態です( ゚Д゚)
そこで、バブル後に衰退するものと価値を向上させるもの、何が違うのかを考察していきます。

イノベーションにバブルはつきもの

本題に入る前に、補足です<m(__)m>

というのも、この記事を読んだ人の中には「バブルって破裂して終わるものなんじゃないの?バブル後に価値が上がるなんてあるの?」と思う人がいるはず。
なので、上記の疑問に回答しておきます。

結論として、世の中のイノベーションのほとんどはバブルを経験しています。
以下、有名なガートナー社が提唱するハイプサイクルというものです。

NFT チューリップバブル引用:ガートナー社公式サイト

上記の図は、テクノロジーが世の中に浸透していく流れを表しています。
世の中に浸透するテクノロジーは、過度な期待のピーク期=バブル期を経験するので、バブルがあるのはむしろ健全なことです。

バブルすら起きずに消えていくテクノロジーはたくさんありますから…(‘Д’)
なお、執筆時点(2022/10/18)でNFTは幻滅期に入ったとガートナー社は発表しました。

NFT チューリップバブル

引用:ガートナー社公式サイト

もちろん、先ほど紹介したチューリップのチャートのようにハイプサイクル通りに推移しないモノもあります。

バブル崩壊後に成長するテクノロジーとそれ以外の違い

NFT チューリップバブル

どんなテクノロジーであれ、必ずバブル期を通るという話をしてきました。
では、バブル崩壊後に社会に浸透するテクノロジーと衰退していくモノは何が違うのでしょうか。

結論として、バブルが破裂した後に価値が上昇するモノには以下「4つの共通点」があります。

  • 社会のインフラになる
  • 1つの国ではなく世界に広がっている
  • イノベーション(技術革新)を起こしている
  • 発展途上の技術である

成長するテクノロジーは、上記4つを満たしています。
一方で、衰退するモノは1~2個しか満たせていません。

具体例として、過去におきたバブルを紹介しつつ解説していきます。
過去の代表的なバブルの一覧を以下にまとめました。

年代 過去のバブル バブル崩壊後の価値上昇
1630年代 チューリップバブル ×
1710年代 南海泡沫事件 ×
1717年 ミシシッピ計画 ×
1840年代 鉄道バブル
1920年代 自動車バブル
1960年代 電卓戦争バブル ×
2020年代 インターネット


「南海泡沫事件」や「ミシシッピ計画」は知らない方も多いと思いますが、説明をしているとかなりの長文記事になってしまうので割愛します<m(__)m>

南海泡沫事件とミシシッピ計画はチューリップバブルと共に「世界3大バブル」と呼ばれているバブル現象です。
ググればすぐ出てくるので、興味ある方はどうぞ($・・)/~~~

バブル後に成長するテクノロジー

バブル後にも成長を続けているテクノロジーを前述した共通点をすべて満たしています。

社会のインフラになる 世界規模のバブル 技術革新 バブル発生時に発展途上
鉄道
自動車
インターネット


上記の3つのテクノロジーは、バブル崩壊後も価格を回復しており、いずれも15年~20年スパンで上昇を続けました。

最新の事例だと「半導体」は、バブル相場が起きかけています。
半導体も4つの特徴を満たしているので、バブルが崩壊したとしても社会に浸透する可能性が高いでしょう。

バブル崩壊後に衰退するモノ

バブル崩壊後に衰退していったモノを分析していくと、いずれも「4つの特徴」に当てはまっていません。

社会のインフラとなる 世界規模のバブル 技術革新 バブル発生時に発展途上
チューリップバブル × オランダのみ × ×
南海泡沫事件 × イギリスのみ × ×
ミシシッピ計画 × フランスのみ × ×
電卓戦争バブル 日本のみ

NFTとチューリップバブルの違い

NFTとチューリップバブルの違いは、明白ですね。

社会のインフラとなる 世界規模のバブル 技術革新 バブル発生時に発展途上
チューリップバブル × オランダのみ × ×
NFT なれるポテンシャルあり


上記の通りです。
NFTは、過去にバブル崩壊後に成長を続けてきたテクノロジーを同じ共通点を持つため、チューリップのように価値が衰退していく可能性は低いといえます。

NFTの懸念点

NFTの懸念点を挙げるなら「一般層」が入ってきづらい点が挙げられます。
鉄道や自動車、インターネットは消費者向けのサービスと関連していて知識のない一般層も投資がしやすかったです。

一方で、NFTの場合は購入するのにメタマスクや仮想通貨が必要な点や消費者向けのサービスがない点が足かせとなる可能性があります。

実際に、世界的に注目度の高い「ナノテクノロジー」や「昆虫食」といった分野は消費者向けのサービスが少ないのでバブルが起きていません。
今後NFTが成長するためには、一般層への普及が行われるか注目しておくと良いでしょう。

最後に:NFTは「デジタルチューリップバブル」ではない

NFT チューリップバブル

懸念点はあるものの、NFTは過去に成長したテクノロジーと同じ共通点を持つため今後の成長に期待できる産業です。
少なくとも、チューリップバブルの二の舞にはならないと考察しました。

NFTは次世代に残る技術ですので、NFT産業に興味がある方は継続的に学習をして成長産業の波に乗りましょう。
NFTの勉強方法は、以下の記事にまとめています。

NFTの「経済的価値」については、以下の記事で学べます。

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