【仮想通貨】Lido(LDO)の特徴や将来性を解説する!(ステーキング市場の王者を調査する)
仮想通貨のLido(LDO)ってどんな特徴があるんだろう。Lidoについて知っておいた方が良い知識を知りたいな。
今回は、こういった疑問に答えていきます。
本記事の内容
- Lido(LDO)の概要を解説する
- Lido(LDO)には欠点がある
- Lido(LDO)に将来性はあるか?
なお、この記事を書いている僕は仮想通貨を軸に生計を立てています。
大手メディアでも仮想通貨に関する執筆の経験あり。投資家とライターの立場から執筆しています。
Lido(LDO)の概要を解説する

Lido=イーサリアムのステーキングを代行するサービスです。
Lido にウォレットを接続してイーサリアムを預けるだけで利回りがもらえます。
現在、Lidoは「ステーキング代行サービス」で市場を独占中。
なんと、全体の31.47%がLido にステーキングされています。(数字は変動しています)
僕たちユーザーが支払う手数料は、ステーキング報酬の10%。
トータルのステーキング量は膨大なので、Lidoはめっちゃ儲かっているはず。(笑)
なんで手数料を払ってまでステーキングをしてもらうのか?
「なぜユーザーは、10%の手数料を支払ってまでステーキングを代行するのか?」こんな風に思いませんか?
利回りを少しでも増やすなら、手数料は0%(自分でステーキングする)の方が良いはず。
それでも投資家がLidoを使う理由は、イーサリアムのステーキングが難しすぎるからです。
この記事を見ているあなたは、以下の条件でイーサリアムのステーキングをしたいと思いますか?
- ステーキングには32ETH(約1,000万円)必要
- 高スペックのPCが必要
- PCを24時間稼働
- 停電が起きてPCの電力が尽きたらスラッシング(罰金)
上記は、実際のイーサリアムでステーキングする際の条件です。
多くの人の声を代弁すると「めんどくさ….」と思ったはず。
そこで、Lidoのステーキングサービスの出番ってわけですね。
Lidoのステーキングサービス
Lidoのステーキングサービスの特徴は、以下の3つです。
- 少額からステーキング可能
- ウォレットを接続するだけなので簡単
- ETHを預けてstETHがもらえる
3つめだけ意味不明だと思うので、解説していきます。
ETHを預けてstETHがもらえる
stETH=ETHの預かり証です。

この預かり証をもらうメリットは、「預かり証自体をDeFiで運用できる」ことです。
これが、Lidoのステーキングサービスが人気の理由です。
例えば、Lidoを使えば以下のような運用が方法ができます。
- ①:LidoでETHを年利4%で運用する。
- ②:もらったstETHをCuveに預けて年利10%で運用する
- ③:合計14%の利回りゲット
(利回りは執筆時点)
どうでしょうか?結構よい利回りがもらえますよね。
stETHを運用できるDeFiは、公式サイトに掲載されています。
ちなみに、このLidoの仕組みを「リキッド・ステーキング」と呼んだりもします。
一般的なステーキングは、利回りをもらうために資金を「ロック」しなければいけません。Lidoの場合は、資金を動かせます。
イーサリアム以外のチェーンに対応
わかりやすさを優先して、冒頭では「イーサリアムのステーキング代行」と書きましたが、Lidoはマルチチェーンに対応しています。
つまり、イーサリアム以外もステーキングできます。
Lidoでステーキングできるトークンは、次の通り。
- ソラナ(SOL)
- クサマ(KSM)
- ポリゴン(MATIC)
- ポルカドット(DOT)
上記のトークンを預けると、イーサリアムと同じように「stSOL」や「stMATIC」がもらえます。
Lidoが躍進した理由は、このように「マルチチェーン展開」したことも理由の1つです。
Lido $LDO がCurveを抜いて、TVL1位に。
元々ETH2.0の少額(32ETH未満)ステーキングで盛り上がったProtocolだが、その後をマルチチェーン展開をして、Terraで存在感を示した。
WhitePaperでさえ、EthereumのLiquid Stakingと書かれてる。Ethereumにこだわり過ぎなかったのが勝因。 https://t.co/PtB2trnKKa pic.twitter.com/XQTTSNEZ5U
— やす@暗号通貨 | Oasys (@yas_crypto) May 6, 2022
Lido(LDO)には懸念点がある
Lidoは素晴らしい仕組みだと思いますが、「欠点」とも呼べる懸念点があります。
懸念点とは、次の2つです。
- ①:Lidoに権力が集中しすぎている
- ②:今後、ステーキングサービスの競争が激化する可能性あり
1つずつ解説していきます。
①:Lidoに権力が集中しすぎている
現在、多くのユーザーがLidoにイーサリアムを預けることで、以下のリスクが発生しています。
- Lidoがイーサリアムを悪用する可能性
- イーサリアムを攻撃したい人がLidoを集中攻撃する
上記の通りです。
(こちらの記事でもLidoの懸念点が解説されています。)
「せっかくイーサリアムは分散化をウリにしているサービスなのに、イーサリアムをLidoに集めるのはいかがなものか?」
という批判が挙げられています。
また、Lidoのガバナンストークン「LDO」は上位100人が供給量の93.1%を保有中です。
つまり、
- イーサリアムがLidoに大量に集まる
- Lido内部では上位100人が強い権力を持つ
- イーサリアム=LDOホルダー上位100人に影響を受ける
このような懸念点があります。
現状は「Lidoは今のままで儲かっているから、悪質なことをわざわざする必要はないよね」というのがユーザーの共通認識です。
とはいえ、Lidoの権力集中化問題は「潜在的なリスク」であることに違いはありません。
また、イーサリアム創業者のヴィタリック・ブテリンはLidoの権力集中化問題について、次のようにコメントしています。
- 集中化リスクは間違いなく懸念点ではある
- とはいえ、過度な規制は良くない
- Lidoは複数の事業者にステーキングを依頼しているので、分散化はされている
(ソースはこちらの英語記事)
リスクはあるものの、そこまでの問題なのか?といった見解ですね。
②:今後、ステーキングサービスの競争が激化する可能性あり
今後、Lidoのようなステーキング代行事業者が増えると「競争」が激化する可能性があります。
そうなったらLidoは現在のポジションをキープできるのか?わかりません。
Lidoの競合となるステーキングサービスが増えるのか?
と疑問に思う方もいるかも知れませんね。
答えはYesです。増える可能性ありだと思います。
理由は、Lidoのやっている事業は簡単に真似できるからです。
Lidoのサービスの仕組みは、次の通りです。
- ユーザーからお金を集める
- ステーキング代行業者にステーキングを依頼する
- 仲介手数料を受け取ってユーザーに利回りを返す
どうでしょうか?
中間マージンで稼ぐ広告代理店とかと同じ仕組みですが、広告代理店は星の数ほどありますよね。
ということは、Lidoはこれから競争にさらされる可能性があると思いました。
実際に、ソラナの「Marinade」やアバランチの「Benqi」のように、ステーキング代行でシェアをとっているサービスがあります。
また、イーサリアムチェーンでも「Rocket Pool」や「Swell」といったステーキング代行業者も少しずつ台頭中です。(現在は圧倒的にLidoに負けています。)
競争が激化しても、Lidoが同じポジションに居続けられるのか?注目ポイントだと思っています。
Lido(LDO)に将来性はあるのか?
結論は、あると思っています。(投資判断はDYORでお願い致します。)
しかし、僕はLDOホルダーなので、ポジショントークだと思ってください。
理由は、以下3つです。
- ①:ステーキング市場の拡大
- ②:進む開発
- ③:莫大な資金調達
①:ステーキング市場の拡大
ステーキングの市場は拡大すると予想されています。
仮想通貨の「ステーキング市場」について
・JPモルガンが、ステーキング市場について調査
・現在のステーキング市場は、推定90億ドル規模
・2025年には、400億ドルまで膨らむ可能性あり巨大な波乗りチャンスです。4倍以上の成長見込み。詳しくは、下記記事からどうぞhttps://t.co/2bqD91pxkf
— Manabu (@manabubannai) October 18, 2021
市場が成長すれば、当然市場を独占しているLidoも伸びますね。
②:進む開発
最近だと、Lidoはレイヤー2の実装を発表しました。
Lido、stETHトークンをイーサリアムのL2に拡張予定
・ガス代を安く抑えられるようになる
・トランザクションが高速化するこういう提案してくるあたり、イーサリアムベースのDeFiプロトコルとして、Lidoの優位性はまだまだ揺るがない気がする。https://t.co/XfF3S3gwek
— yodaka(よだか)@Crypto×DeFi×NFT (@yodakablog) July 20, 2022
レイヤー2の実装によって、ユーザーが支払うガス代(手数料)が安くなります。
Lidoでのステーキングがより便利になりますね。
③:莫大な資金調達
Lidoはステーキング収益だけでなく、十分な運営資金を確保しています。
流動的ステーキングのLido、約40億円の資金調達を計画 https://t.co/32O97gQIa2
— スマイルパーカーJr. (@flyine3) July 19, 2022
なお、Lido に投資をしているVC(ベンチャーキャピタル)は、クリプト業界のトップVCです。
- a16z
- コインベースベンチャーズ
- アラメダリサーチ
- デジタルカレンシーグループ
資金調達額だけでなく、投資をしているVCの質も良い。この2点はLidoの信頼性を高めています。
以上、3つがLidoに将来性ありと思っている理由でした。
大事なことなので繰り返しですが、NFA(ノット・フィナンシャル・アドバイス)です。
最後に : Lido(LDO)に注目して損はないと思う
Lido(LDO)は、リキッドステーキングの先駆者として成長を続けています。
僕自身は、今後のLidoの成長や前述した競合に負けない仕組みを作れるか?という点に注目したいです。
なお、Lidoのようなプロジェクトを調べる際は、以下の記事の方法を実践しています。
効率的に仮想通貨の学習がしたい方は、どうぞ。